摂食障害を治したいログ。

まだ痩せたいけどこのまま放っておくと死にそうなので摂食障害の克服を決意。自分の体をつかった人体実験ログ。

はじめに:このブログの主旨

【30秒でわかるこの記事のまとめ】

死ぬぞと脅されビビったので摂食障害を治したいと思ったはいいものの、「太るくらいなら死にてえ」思考から抜け出せない。じゃあどうしたらいいのか真剣に考えた結果、"痩せながら摂食障害を直そう!"とマジで思ったのでブログを始めました。ブログの趣旨と、これを持って摂食障害が治ったとみなすという独自基準が書いてあります。

 

 

21歳、今年22歳になります。病院に行き始めて摂食障害と診断を受けたのは2017年の6月頭、その時にはもうかなりひどくなっていました。

気分と体調によって食欲が上下しやすいたちで、精神的な不調によって消化器系がやられやすかったのはもう中学生くらいの時から。ひどい時は毎日家に帰る坂道を登りながら、学校に向かう道すがら、友達と出かけにいく電車の中で必死に吐き気をこらえてました。

現在、休みの日は食べるか吐くか一日中していて、仕事に出ている日は低カロリー食のみをつまんで生きています。よくいるネットの摂食障害の皆さんと同じく、リポドリン(外国の食欲抑制剤。脂肪燃焼効果があったりなかったりする)、ラシックス(使い方付き合い方を間違えると確実に死ぬ利尿剤)、下剤に完全に依存状態。少なくても週4日、ひどいと毎日、1日2回以上過食嘔吐をしています。1日の食費実に5000円(平均)。

現在進行形で、生きていた中で一番摂食障害の状態が悪く苦戦しています。そんな中受けた血液検査の結果が悪すぎて「放っておくと死ぬ」と悟りこのブログを開設しました。

 

そもそも、「摂食障害が治る」=「太る」なのか。

摂食障害を治すこと=太る、太るくらいなら治さない。私は摂食障害と付き合って生きていくし、別に死ぬなら死んでも一向に構わない。そういうスタンスを貫いて生活していた私ですが、この前医者にいよいよ「血液検査の結果が悪すぎる。心不全を起こすぞ」と言われました。社会に迷惑をかけることが何よりも怖い私は完全にビビり、長期にわたる拒食と過食嘔吐の繰り返しで縮んだ脳味噌をフル稼働させました(笑うところです)。

冷静に考えたら、BMI16~17くらいをキープしてて摂食障害じゃないひとも探せばいるわけだし、摂食障害をなおしてかつ痩せるという道はないんだろうか? そう思ってネットの海を彷徨うことしばし。私の結論はこうでした。

「ネット全ッ然役に立たねえじゃん!!!!」

摂食障害 治療、過食嘔吐 治す、こんな感じで検索を繰り返したのですが、検索結果に出てるのは「まずはありのままの自分を受け入れましょう」「過食嘔吐をしてもいいと思えるように」「没頭できる趣味を」「自分を愛」(以下略)。たぶん大切なことなんだと思いますが、残念ながらもうその辺は一通りやり終わっていて、自分を愛したり没頭できる趣味を見つける体力もなければそのくらいで治る摂食障害なら引きずっていないわけです。もうそういう概念的な話は私は腹一杯げろげろ済みなのです。風呂場の頑固なカビに洗濯物用漂白剤かけるみたいなもんです。かけないでしょ? 先カビをキルするでしょ? そういうことです。具体的な治し方とか、治り方とか、治る為にどんな心構えでいたらいいのかとか、治る為にはこれ食え、みたいなもの、ほぼ全く見つからない。腹立たしいほど。

私は病むこともあるしまあ普通のどこにでもいる20代のメンヘラなんですが、残念ながら強烈に負けず嫌いです。そして思いつきました。私は私の欲望全部叶えてやると。目標は簡単。

あと3キロ痩せる」と、「摂食障害を治す」の両立です。ここ重要。

幸いそれなりに時間のある人生を送っているので、長いスパンでこの二つの目標を達成できるよう、人体実験してみる。そしてそれを記録して、私が摂食障害から抜け出し本を出版して大儲け。ここまでがブログの目的です。

そもそもなんで摂食障害を治すことに積極的じゃないのか、と考えたらやっぱり太る気がするからなんですよね。たしかに、摂食障害の治療に成功したという定義づけにおいてある程度体重が増えることが必要な人は存在します。BMIが一桁台とか、11とか、12とか、桐谷美玲河北麻友子なんて比じゃないくらい生命を保つために限界の細さの人たちは、日常生活に困らない程度体重が増えて免疫が向上し……というのを一つ治療ラインにしていることは否めません。

ですが私は違います。まあ摂食障害なのですが、そこまで病的に細いわけではありません。日常生活は送れています(確かにちょっと体力ないし生理こないけど)。私の摂食障害が治ったゴールは10kg増えることではないと思うんです。歪んだボディイメージの修正と、普通に食べられるようになること。水分程度で一喜一憂しなくなること。多分そういうことの方が私にとっては大切です。だから寛解=体重の増加ではないと。あえて定義づけしてみようと思います。

 

じゃあ具体的に「治す」とは 

さて、摂食障害を治す、とはいったものの摂食障害を何をもってして治ったとするのかは結構曖昧で、私はそういう曖昧な感じ苦手なので、以下の基準を満たしたら"私は治った"と判断することにします。*1

  1. 過食嘔吐をする回数が、3ヶ月に渡って平均週一回以下になる
  2. ボディイメージが極端にならず、概ねBMI16~18の範囲内であれば納得できる
  3. 平均して最低でも1日に1000kcal程度経口摂取ができるようになる

以上。

まず最初、「過食嘔吐をする回数が、3ヶ月に渡って平均週一回以下になる」について。これはある程度医学的根拠に基づいている(つもり)です。過食嘔吐が認められるというのはDSM-IVっていう基準をもとにすると、むちゃ食いおよび不適切な代償行動はともに、平均して、少なくとも3カ月間にわたって週2回起こっている状態であるとのこと。なので、まあ3ヶ月に渡って週一以下の過食嘔吐であれば、一般人の「やけ食い→焦って運動/岩盤浴」みたいな感じに比較的近くのではないかという浅はかな判断基準です。 現状、間違いなく週3~4日、1日に2~3回過食嘔吐をしている私からしたらほぼしてないのといっしょですね(無論健常な方から見たら週一で死ぬほど食料買い込んで食べて吐くというのは異常なのはわかっていますが、ひとまず大目に見てください)。

二番目の、「ボディイメージが極端にならず、概ねBMI16~18の範囲であれば納得できる」。これに関してはちょっと説明が必要ですよね。

私は現在BMI17弱、154cmの身長に対して体重40kg前後をうろうろとしています。BMI17というのは普通に低体重に分類されるのですが、身体に対するイメージや細いの基準が歪みまくっているので自分を細いと感じられなくなっています。精神的にめっちゃ調子のいい日は「これくらいが女性らしくてムチムチしててちょうどいいかな〜!でもあと2kgくらい頑張るか〜!」と思いますし、調子の悪い日は鏡を見て「豚がいる、10kg痩せろ、太った私に人権はない死ね、ハム工場に出荷されろ」と思います。が、会う人会う人に「足が折れそう」「細すぎる」「野生動物なら越冬できない」「ガリガリ」などと言われます。おそらくこの差が、普通の人の感覚と摂食脳の違いなのだと考察できます。

治すということはあくまでも普通の人の感覚に戻していくことが含まれます。摂食障害ではなくなりたいと願うことはそういうことです。しかし、現状、私にとって痩せたからだとは努力の成果、血の滲むような運動と食事制限を乗り越えて来た証。地位やお金を努力して手に入れた人が「金持ちは早く死ぬと最新の研究でわかった」と言われたところでそれまでの努力の成果をパパッと手放せないように、私も今の体をサクッと手放すのは無理です。というか、手放しなさいと言われれば言われるほど、「じゃあいいもん肥るくらいなら死ぬ」ってなります。なので、限界妥協ラインとしてBMI16~18でいられればある程度納得できる、ということにしようと思います。自分に甘い。

ちなみに私の身長で、BMI16~18は、37.9kg~42.6kgを指します。感覚的に、私は41kg台がギリギリ自分を客観視した時に比較的痩せていると感じられるので、ざっくりと38kg~42kgで体重が安定することを一つの目標にしようと思います。

三番目はいうまでもありません。毎日1000kcal程度は最低でも食べられるようになること。それも可能な限り、栄養素のバランスなどを考えて、ちゃんと価値のある1000kcalを摂れること。可能であればその時に、太るとか痩せるとか罪悪感とか、そういうのを感じなくいられるようになること。そして、たまには外食を楽しんだり、羽目を外して食べたり飲んだりしても、「ま、明日から調整しよ!」と思えるようになること。以上です。

 

こんなものですね。次回から具体的なプランと報告を行なっていきたいと思います。注釈にも入れましたが、このブログにおける摂食障害が治ったという基準は医学的な根拠に基づくものではなく、あくまでも私が私と徹底討論をぶちかまし許せるラインを設定したというだけです。これを読んだ方(いるのかわからないけど)は、くれぐれもこのブログの情報を鵜呑みにせず、自分の体と相談しながら摂食障害の克服を目指していただければと思います。 

 

本日のまとめ 
  • 摂食障害が治る=太る というイメージを捨てたい。痩せながら治りたい。
  • 体重は大体38kg以上42kg未満を目指したい。
  • 外食したりカロリー取り過ぎても「調整しよ」ってことで許せるようになりたい。

 

*1:注意1: このブログにおける「摂食障害が治った」という基準は、医学的根拠に基づくものではありません。精神的・肉体的、また個人差によって目標はかなり異なると思うのであくまでも私が治ったと感じる基準です。目標の設定は慎重かつ計画的に